大学生はこれから就職活動のシーズンに入ろうとしている。
高校生も将来を見据えて進学先を考えてほ欲しい。
将来についてじっくり考える貴重な期間と言える。
周りに流されずに、自分の思うように突き進めているだろうか?
進路を悩んでいる人にはぜひ目を通して頂きたい。
スティーブ・ジョブズ。
誰もが知っている偉人であるが、その仕事ざま、生きざまを知っているだろうか?
ジョブズの生き方は問題が多いことで知られる。
そちらばかりが大衆に認識されているようにも感じる。
自分が作り上げた会社であるアップルを追放されたことはあまりにも有名である。
一体だれが、自分が作った会社をクビになるだろうか?
そんなジョブズが成功したキーワードはシンク・ディフアレントであると私は思う。
大衆の意見に流されて自分のやりたいことを抑え込んでしまうと後悔してしまうと私は考える。
アメリカで滞在した際に学んだことがある。
それは人と違う行動、考え方をする重要性。
好きなことにとことん打ち込む。
世間一般に流されず、自分の打ち込めることを仕事にできるように頑張りたい。
それが成功に繋がると私は思う。
スティーブ・ジョブズは何をした人か
スティーブ・ジョブズはアメリカでコンピュータ業界・映画業界・音楽業界に革命をもたらした。
アップル、ネクスト、ピクサーと次々と有名企業を立ち上げ、それまで一般人が手にすることはなかったコンピュータから、誰にでも親しみやすいパーソナルコンピュータを開発し、世にコンピュータを広げた。
また、芸術やデザインにも興味が深かったジョブズは、トイ・ストーリーで有名なピクサーも手掛けた。
ピクサーはジョブズ無しでは成功しなかったであろう。
音楽も大好きだったというジョブズはiTunesを作り上げ、手軽に音楽を楽しめるようにした。
ジョブズの人柄
ジョブズは養子に出され、幼いときからジョブズ自身もそのことを認識していた。
ジョブズの育て親であるポール・ジョブズはジョブズが天才であることを見抜いており、特別な人間としてジョブズを育てたことは有名である。
そんなジョブズは自身を特別な人間である思うようになり、社会のルールに自分が従う必要がないと考えていた。
この考え方は良い面ばかりをもたらさなかった。
それどころか、ジョブズは自分が作り上げた会社であるアップルを一度追放されることになる。
ジョブズは若い頃インドに行って導師を求めたり、絶対菜食主義を貫いたりと、自身の信じるものは完璧を追求していった。
自分のやりたいことは完璧にやり抜く。
対人関係などトラブルを多々招いた完璧主義だが、これが後のアップル製品の成功へと繋がっていく。
ジョブズが携わった製品が成功したのは、ジョブズが完璧主義だったからだけではない。
ジョブズはエンジニアリングだけでなく、デザイン、芸術に非常に興味を持っていた。
コンピュータの性能、機能のみを追求したのではなく、コンピュータの筐体(見た目)にもこだわり抜いた。
デザインとエンジニアリングの交差する所がジョブズの才能のある場所であり、これがアップル製品が大衆に認めてもらえた要因となっていることは間違いない。
好きなことに全力で取り組む。
これがジョブズの生きざまである。
スティーブ・ジョブズの魅力
私が心に留めておきたいジョブズの言葉のエピソードを紹介する。
これは後述の本で読んだ情報である。
マイクロソフトの創業者の一人であるビル・ゲイツとジョブズが会合しているときのことである。
ゲイツがIBMのPC用にエクセルを開発するのかと聞かれて、
「“そのうち”開発するかもしれない」
と答えたとき、ジョブズは
「“そのうち”我々は皆、死にますけどね」
と答えたそうだ。
ジョブズは人生は短いと認識していたのかもしれない。
皆さんは「そのうち」と後回しにして結局できなかったことはないだろうか?
私はいくつか思い当たることがある。
何事にも、やりたいけど、実行力がなくて諦めるということはないようにしたい。
私がこのエピソードを心に留めているのは、「そのうち」やる、ではなく、できるうちに何でもやる、と思うようになったからだ。
人生「そのうち、そのうち」と後回しにしていてはやりたいことができなくなる。
「そのうち」ではなくすぐに実行する、これが成功する人の法則ではないかと私は思う。
「そのうち」と言っていると人生短くなるかもしれない。
スティーブ・ジョブズのおすすめ本
ジョブズの伝記といえる本がある。
ウォルター・アイザックソンが書いた「スティーブ・ジョブズⅠとⅡ」である。
ジョブズが養子に行くことになったいきさつから、幼少期の育ち方、さらにはiPod、iTunes、そしてiPhoneの開発までジョブズの生涯を書いた本である。
製品を作るジョブズの熱意や、行き過ぎた対人関係など、ジョブズの人となりを知ることができる。
私はこの本を読んで、仕事に対するマインドがアップした。
最初のパーソナルコンピュータであるマッキントッシュの開発チームは週90時間働いていた。
私は現在、大学院生であり、研究室での研究活動に日々励んでいる。
ジョブズのこの話を読んで、週90時間働くのはとても真似はできないが、私も研究活動を頑張ろうと思った。
ジョブズをしのぶ場所
アメリカのシリコンバレーの中心であり、スタンフォード大学があるパロアルトにジョブズの住んでいた家がある。
私はカリフォルニアに滞在していたときにジョブズの家に立ち寄ることができた。
パロアルトの住宅街は非常に静けさがあり、落ち着いた雰囲気だった。
このパロアルトの住宅街とジョブズがここにいたという事実を重ねると、とても神秘的に感じた。
私はジョブズが好きだから感動を覚えたのかもしれないが、パロアルトの雰囲気は今でも鮮明に思い出すことができる。
シンク・ディファレント!
まとめとして、私の思う、ジョブズの成功した理由を述べたい。
シンク・ディファレント(think different)は文字通り、人と違う考え方をするということである。
通常、製品開発をする際、マーケティングをして、人々のニーズを知った上で開発を行っていく。
しかし、ジョブズはこう言った。
「欲しいものを見せてあげなければ、みんな、それが欲しいと分からないんだ。」
ここで、私が言いたいのは、世間一般的な考え方をしていては革命を起こせない。
もちろん、シンク・ディフアレントのおかげでジョブズは対人関係で問題が多く、多くの人々を困らせていた。
だが、ジョブズは仕事に対してはシンク・ディフアレントが良いように作用していた。
例えば、ジョブズは自身が稼いで金持ちになることに興味はなかった(もちろん会社が儲かるようには尽力したが)。
なぜジョブズがパーソナルコンピュータを開発したかというと、コンピュータが好きだったからだ。
映画が好きだからピクサーを成功に導くことができた。
音楽が好きだからiTunesを作ることができた。
好きなことに妥協なく、打ち込む。
私ももうすぐ就職活動だが、世間一般に流されず、自分の打ち込めることを仕事にできるように頑張りたい。
それが成功に繋がると確信している。