アメリカの偉人

モハメド・アリの生涯・人柄・名言から学ぶ!令和の現代ビジネス・受験に生きる自を信じる力

画像出展:ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/モハメド・アリ)

こんにちは、団塊世代のライター、ko-kuです。
学生時代にボクシングをやっていたので、モハメド・アリの生き方には惹かれました。
今回は、現代の日本人、特に男性には読んで欲しい、モハメド・アリの生き方・名言を紹介します。

モハメド・アリイントロダクション!

モハメド・アリは1960年9月のローマオリンピックのライトヘビー級の金メダリストで、同年10月にプロに転向した。

デビューしたころは、カシアス・マーセラス・クレーという本名で呼ばれていた。

相手の選手をノックアウトするラウンドを事前に予言。

当たる時も、当たらぬ時もあったが、凄いPR効果があったのは紛れもない事実だった。

初期の頃は、単に”ほら吹きクレー”と言われていたが1964年に圧倒的不利の予想を覆して、絶対王者のソニー・リストンをKOし、世界ヘビー級の王者になった。

この時有名な ”蝶のように舞い、蜂のように刺す”という生涯に渡ってアリのキャッチフレーズともいうべき文句を作り、折に触れて述べていた。

リング上から、記者団に向かってグローブを向けて、’’I told you so!’’ と何度も叫んだシーンは圧巻だった。

そのすぐ後で、彼はイスラム信者に正式になり、カシアス・マーセラス・クレーというのは奴隷の名前なので、これからはモハメド・アリと改名すると述べ、逝去するまでその名で通した。

モハメド・アリからぜひ学びこととして、今回は

  1. 不遇・困難なときこそ、自分を信じる
  2. 不可能とは、自らの力で世界を切り開くことを放棄した、臆病者の言葉である
  3. 己を知る重大さ

の3つをあげたい。

人種差別の激しかった頃のアメリカでアリの存在は黒人たちの、もの凄い励みになった。
現代を生きる我々にとっても励みになると思うのである。

モハメド・アリの生涯と人柄

モハメド・アリは1942年1月17日にケンタッキー州ルイビルに生を受けた。そして、2016年6月3日に敗血症で亡くなった。まだ、74歳だった。

彼はベトナム戦争真っ盛りの頃、米国軍隊に召集されたのだが、イスラム教のアリは即座に入隊を断った。
”べトコンには俺は何の恨みもない”との言葉を残した。
従って、ボクシングライセンスも取り上げられ、ボクサーとして全盛期の頃、約3年半も試合が出来なかった。
恐らくは、アリほどの選手はベトナム戦争に送られても、前戦に送られることはなかったことは容易に想像できたが、彼は断固として、ベトナム行きを拒み、彼の信条を通した。
そして、試合が出来ないのを我慢した。

アリが現在いれば、そのボクシングが出来なかった3年半が無かったら、本当の全盛期のアリを我々はこの目で見られたわけで本当に残念至極である。

アリは三度王座に返り咲いたが、次第に彼の存在はボクシングの枠からはみ出て行き、単に1スポーツのスーパースターというだけでなく、政治的にも影響力を持ってきた。

もうボクシングという1スポーツの枠を超えた存在としてアメリカ史に燦然とその名を残している。

1990年の湾岸戦争当時、モハメド・アリがイラクのバクダッドに行き、当時の大統領と直接話して、アメリカ人の人質を解放したのは今でも記憶に新しい。

そしてアリは、1996年のアトランタ五輪の開会式の時に聖火のトーチをパーキンソン病の為に震える右手で振りながら、灯した。
このことで、如何にアメリカ人は心の底ではアリの事を愛していたのかが分かり、私は涙が止まらなかったことをよく覚えている。

あれ程の、サプライズは後にも先にも恐らくは2020年の東京五輪でも経験できない事は確かだと思う。

アリはボクサーとしては1981年まで試合をしたが、最後は凡庸な選手に判定負けし、ついに39歳で引退した。
これは俗にボクシング界で言うOne fight too many (最後の余計な一試合)というやつで、あの試合直後辺りから、アリはパーキンソン病の手が震える症状を見せていた。

モハメド・アリからの生き方・名言から学ぶこと

ローマオリンピック

モハメド・アリの生涯は、我々普通のサラリーマンにも参考になることが沢山ある。

不遇・困難なときこそ、自分を信じる

アリがベトナム戦争の徴兵を忌避して作った3年半のブランクは、普通の会社員でも長いサラリーマン生活の間には、いわゆる窓際族やマイナーな部門に追いやられることもあるだろう。

「人間が困難に立ち向かう時、恐怖を抱くのは信頼が欠如しているからだ。私は私を信じる。」

という名言を残している。

やはり、そこでめげてはダメで、アリが3年半振りにカムバックしたように、人生は悪い事ばかりではなく、良いこともあるとの教訓を得られたと思う。

リストラや窓際族に追いやられたとしても、アリを思い出して、窓際に追いやったことを後悔させてやる位の意気込みを見せてほしい。

不可能とは、自らの力で世界を切り開くことを放棄した、臆病者の言葉だ。

1977年、ホワイトハウス、ジミー・カーター大統領と

アリは、「不可能とは、自らの力で世界を切り開くことを放棄した、臆病者の言葉だ。」という名言を残している。

関連して、特にファンにとって思い出されるのは、いわゆる”キンシャサの奇跡”を覚えているのではないだろうか。

アリが1974年にライバルのジョージ・フォアマンに対し、アフリカのキンシャサで、奇跡とも思える逆転ノックアウト勝ちで王者に復帰した、あのエピソードだ。
1ラウンドから両腕で自分の体を覆うばかりで、手を出さない。

てっきり、彼の”蝶のように舞い、蜂の様に刺す”作戦を取るものと思っていた解説者陣や観衆は目を疑った。

その間に、フォアマンは外側から強打を全力で何発も打ち込んだが、アリはロープを背にしてもたれかかり、相手のパンチを耐えるのみであった。

アリは、早いラウンドは足を使うものと思われていたので、もうアリも体力的に動くのは無理になったのだと誰もが思っていた。

だが、これが、後につとに有名になった”rope-a-dope”作戦だったとは、そのときは誰も知らなかった。

ロープを背にして休みながら、相手の疲れを待つという作戦で、この試合の後、真似する選手がたくさん出たが、これはタフなアリにしか出来ない芸当だった。

次第にパンチを打ち過ぎて疲労の色が濃くなったフォアマンはついに8ラウンドにバランスを崩した。

と、それまで防御一転ばかりだったアリが突如として体を入れ替えて左フックの連打から右ストレートをカウンター気味に相手のアゴに打ち込んだら、像の様なフォアマンの巨体がゆっくりと半回転して倒れ、レフェリーのテンカウントにも立ち上がれなかった。

ここで、よく話題になるのはフォアマンの倒れ方がゆっくりだったので、アリはとどめのパンチを打つチャンスは幾らでも有ったのだが、あえてそれをしなかった。

彼の自分のカウンターパンチに対しての自信だろう。”I am the greatest.” と叫んだのを覚えている。

「不可能とは、自らの力で世界を切り開くことを放棄した、臆病者の言葉だ。」には、こう続く。

「不可能とは、現状に甘んじるための言い訳にすぎない。

不可能とは、事実ですらなく、単なる先入観だ。

不可能とは、誰かに決めつけられることではない。

不可能とは、可能性だ。

不可能とは、通過点だ。

不可能なんて、ありえない。」

現代日本人、誰にでも刺激になる名言ではないだろうか。

己を知る大切さ

結論として、モハメド・アリは己を良く知っていたと思う。
彼のビデオを見返すとよく分かるが、彼はほとんどと言って良いほど、ボデーにパンチを打たない。
ボデーにパンチを打たないで顔面のパンチだけで試合をするという事は普通では考えられない作戦だ。

だが、アリは知っていたのだろう。ボデーを打つと腰を低くしなければならず、またガードも下げざるを得なくなる。
それよりも、アリは動きと左ジャブで相手の周りを動きながら、隙を見つけて、そこを一気呵成に攻めるボクシング。
その自分のボクシングを最後まで貫いたがため、あそこまで成功したのだろう。
この己を知るという事はサラリーマンだけでなく、政治家始め、あらゆる人に当てはまる。

モハメド・アリをしのぶ

アリのグローブ(米国歴史博物館)

2019年、ワールドボクシングスーパーシリーズ(WBSS)という史上初のトーナメントが各階級で行われており、日本からはバンタム級に20年に一人の逸材と言われる井上尚弥が出ているが、各階級の優勝者には ‘’アリ・トロフィー’’ が送られることを見ても、彼の偉大さを物語っている。

日本時間の5月18日に英国のグラスゴーで無敗対決をする井上は、何が何でも優勝してアリのトロフィーを持ち帰るんだと意気込んでいるが、まず間違いなく優勝するだろう。
ボクシングというスポーツは個人スポーツの最たるもので、他人を頼れない。
そこで成功を収めるためにはアリの様に自分でこれだと信じた戦い方に徹することが絶対必要だ。
これはどんな職業に就いている人にとっても自分で工夫して、独自の仕事のやり方に自信を持ってやり抜くという事が大事だという事に他ならない。

モハメド・アリはこんな言葉も残している。

「人間として大きくなればなるほど、それをあえて他人に証明する必要は無くなるのです。」

21世紀だろうが、22世紀だろうが、モハメド・アリほどの選手は色んな意味で絶対に出ないだろうと思う。

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